自動車の3つの回転挙動

先述のように、自動車の基本挙動は停止、加速、減速、等速という4つの基本的挙動があります。
これらは操作挙動で動作を理解するのは容易ですが、クルマはこれに慣性の回転挙動が加わります。
回転挙動とは重心を通る軸線を中心とする力のことを指します。
これらの挙動はいずれも重心点を通る軸線を中心とする角速度運動、つまり回転運動であり、加減速や操舵、さらに路面からの入力などによって生じます。

それぞれ説明しますと自動車の加減速によって前後方向への回転が起こります。
タイヤが路面と接触することにより前後方向へピッチングがおこります。

ピッチングとはブレーキをかけても前のめりになる挙動、これは路面側へ車体の前部側が沈み込もうとする回転運動であることは容易に理解できるでしょう。
また逆に急加速した場合は(大げさに言えば)前輪が浮き上がる力が発生します。この2つの回転を(方向は異なるものの)両方共ピッチングといいます。


直進ではなく、高速のコーナーリング状態においては、内輪はあまり路面に接触せず、外輪が地面と強く合わさっている状態で自動車は動いています。
これは自動車が前後方向を回転軸に外輪側が沈み込もうとする方向に回転しようとしている状態であることを表します。これをローリングといいます。


またコーナーリングにおいて、操舵によって前輪にコーナーリングフォースが生じているとき角速度が生じて回頭を始めます。 遅れて後輪にも回転角速度が生じますが、これらが自動車を旋回状態にし、ヨーイングと呼ばれる力が発生します。
簡単に言えばコーナーリング時に車体の後部側が振られる慣性力をヨーイングといいます。 自動車を真上から見下ろしたときに、右折なら時計回り、左折なら反時計回りに車体が回転するような動きのことをヨーイングといえば理解しやすいと思います。


これらの力は車体コンディションだけでなく、加減速度やコーナーのR、アクセルブレーキング強度や路面状態、温湿度や風速によっても微妙に変わってきます。 これらの力を微妙に制御しながら、旋回角度やプッシュアンダーを操作することによってスピードコーナーリングを実現します。
そのためには基本的なことになりますが、まずクルマのメンテナンスをしっかりとしておくこと。
特にブレーキ、ステアリング、タイヤ関係は絶対に不具合の無いようにしておきたいところです。

運転に関してはまず基本をきっちりと踏まえて走ることも先述したとおりです。 先述の車体へどのように回転がかかるかは基本として知っておかなければなりません。 スポーツ走行の基本を学んで走りこみ、レベルが上がってくるとポテンシャルアップのチューニングを施し、必要と段階を追ってポテンシャルアップをしていうことがスポーツ走行を楽しむ正しい方法です。

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